デンマークのごく平凡な元料理人が北朝鮮の国際的な闇取引ネットワークに潜り込み、その実態を暴いたドキュメンタリー。
冷戦時代に核戦争を止めた普通のセールスマンの実話を元にした映画『クーリエ:最高機密の運び屋』に驚いたのも束の間、ここまでセキュリティが発達した現代において活動したリアルなスパイの実像を捉えた映像は本当に衝撃。「本当にドキュメンタリーなのか?」と疑う声が続出したのもわかる。
もちろん映像化してるから現在彼が無事なのはわかってるんだけど、リアルな盗撮だから緊張感は半端ない。これを撮ってる時はリアルに進行してるわけで、監督がマトモな気の持ち主とは到底思えないが(笑)
そして、当然ながら関わった人々の今後が心配になる。前例のある夜道や空港は勿論、大規模商業施設に近づけんかな…。
冒頭で「彼が銀行強盗しても顔の特徴を言える人はいないだろう」と言うインタビューには笑った。やはりスパイは目立たない人がやらなきゃダメです。
そして最後のスパイであった事をあかすシーン、本当の話なんだがドッキリ番組嫌いな僕にとってこういうシーンはどうも苦手です…(笑)