むぎたそ

ナショナル・シアター・ライブ「十二夜」のむぎたそのレビュー・感想・評価

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演劇かっこいいってなる。
めっちゃ笑えるし面白いんだけど、
夏の夜の夢とかお気に召すままとかみたいに明るいだけの気分で終わらない。
みんなめでたしめでたしなのに、マルヴォーリアだけが救われないのかなりキツイなあ。。(演出でも目立たせてたしね。)でも、そこがいいね。人生の哀愁。。苦い後味のもの、きらいじゃないのよね。
公爵のやけにかっこいい浮世離れしたバンドみたいな衣装とか、いかがわしい宿屋のネオンとドラァググイーンの感じとか、道化をかっこいい女優が演じてて歌が上手いとか、現代的な演出がいちいちかっこいいし面白かったー。
とにもかくにもマルヴォーリア!最初片桐はいりみたいな感じと思ったけど、日本だと誰がやったら面白いのかな。
古今東西の「恋」「勘違い」「コメディ」の原型なんでしょうね。勉強になるし、400年前に書かれたものが、自由な演出を加えられてるとはいえ、こんなにも面白いのが凄い。もっと古典に触れよう。
むぎたそ

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