てつこてつ

ホラーマニアvs5人のシリアルキラーのてつこてつのレビュー・感想・評価

3.2
スプラッターコメディという何ともニッチなジャンルを攻めた快作。
カナダ映画って「血のバレンタイン」もそうだけど、なかなか侮れない。

内容はタイトルそのままで、ホラー映画雑誌の若き編集者が連続殺人鬼たちが真夜中に開く集いにうっかり参加、正体がバレた事で彼らに命を狙われるというもの。設定自体は面白い。

人が殺されたり刺されたりする描写はしっかりスプラッターでありながら、独特なユーモアテイストのコメディ要素がしっかり詰め込まれていて、その何とも言えないアンバランスは作品の魅力。

主人公の青年を演じた俳優のコメディセンスは抜群だし、彼を守ろうと強きヒロインも魅力的。

お見事なのは、5人の殺人鬼のキャラが濃すぎる俳優たちのキャスティング。ヒデオという名のカニバリストの日本人まで登場させてしまうという・・。

勿体ないのは日本風居酒屋→警察署→病院と舞台が転々とするので、間延び感が否めない点。ワンシチュエーションのほうが盛り上がったかも。

ラスボス的な立場の殺人鬼を演じた俳優、別の作品では超イケメンキャラとかで登場してそう。

でも、遊び心に溢れた個人的には好きな作品。
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