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Henry Gamble's Birthday Party(原題)のkazataのレビュー・感想・評価

4.0
『フリー・ガイ』を見ながら(天才プログラマーを演じた)ジョー・キーリーってどっかで見たことあったな……ってキャストを調べたら『ストレンジャー・シングス』のアイツか!ってスッキリして、ついでに彼の経歴を調べたら……ん!?本作で主人公少年が密かに恋心を寄せていた親友役だったのか!って気づいて嬉しくなったので(見たのは数年前だけど)便乗レビュー。

(予告編公式↓)
https://youtu.be/ajGC68_NJgY

17歳の誕生日を迎えたヘンリー少年の一日を描いた物語で、教会繋がりで集まった友達&家族それぞれのいろんな思惑が絡み合った(『エイス・グレード』とはまた別の意味での)"地獄プールパーティー"がなかなか面白かった記憶。
(各キャラの秘密が次第に明らかになっていくのが面白い系映画…)
(あとはキリスト教的価値観と言うか宗教イジリが炸裂していた印象…)
(プラス白人至上主義や父権主義=パターナリズムを筆頭とした偏狭的価値観へのアンチテーゼも…)


(以下、クライマックスに触れます…↓)


セクシュアリティに悩んでいたヘンリーが、ずっと片想いしていた親友が典型的なヤリチン・マインド全開の顔だけイケメンであることに気づいて見限って、これまで全然親しく接してこなかった子(仲間内で唯一の黒人かつゲイ疑惑のある少年)に心を開くわけなんだけども……要するに「抑圧からの解放=世界の広がり」と「新しい自分に生まれ変わる日=まさに誕生日」が合致する、とってもよくできた脚本だと思う。
(そしてヘンリーの家族それぞれにとっても変化の日になった…いうのがまた良き)
(冒頭シーンとラストシーンが反復構造になっているからスマート)
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