居心地悪そうな食卓シーン。
目に見えないものが、とてもよく見える。
誰が先にボタンを掛け違えたのか。そもそも掛け違えてなどいなくて、ただ掛けるだけの毎日と思い始めた日はいつだったのか。
間違いなんて…
「愛ってのはバケツに落ちる水の滴だ。独りの愛だと水は半分。満たされることはない。だから人間は孤独だ。独りで生まれ、独りで死んでいく」
階級社会イギリスの下層部を描く団地映画に、傑作は多い。
どん…
初めて鑑賞したマイク・リー作品。久々に作品を見て高揚した。
脚本の着眼点が良い。動と静のバランスが絶妙で、小津、カウリスマキの匂いがプンプンした。
英国にこんなに素晴らしい映画監督がいることを知…
前もって脚本を作らずに、役者に即興で演じさせたという芝居は、もうなんていうか映画じゃない。
隣の家庭を覗いているような、もっと言えば自分の家庭を盗撮したものを見せられているような、そんな生々しさが…