三角

ミラベルと魔法だらけの家の三角のレビュー・感想・評価

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
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音楽が良く、息をつかせぬ展開、祖母、姉、姉、叔父、で重要登場人物が女、女、女、家族から脱落した男、という感じで…家の落第者たちが家族の問題を解決し、大円団という話なのだがそれにより強固に家に留められるというオチであり…絶対にヒットしないでくれと思った。
オープニングこそモロに居住地を追われた先住民族のことを描いていて(全く戯画化なしにですよ。馬に乗った人間、魔法の怪物とかではなく武器を持った人、シルエットだけど間違いなく白人の男でしょう…に追い立てられ、川を渡るシーンなんてモロにハリエットとかのそれじゃんと叫んで驚いたんですが…)もしかしたらディズニー史上最もヤバい作品なのかも知れないと思ったものの…居住地を追われた家族は家長たる曽祖父を失うが何故か魔法の力を手に入れる。魔法によって安全な住処を得るが、その村の周囲四方に高い山が聳え、出て行きたくても簡単には出ていけなかったと叔父も言うてます…
…家族の絆も安全な場所も、時に人を閉じ込め傷つけもする。ということがここまで完全完璧にわかっているのにこの流れ、結末になってしまうのは何故なのか
マイノリティたちはそのままそこで勝手に内ゲバを続けて出てこないでくれよという話になっており最悪。かつての敵は霞も登場しないので当然対立も融和もなく…マジョリティたちはそのままの世界でいてほしいでしょうそりゃあ、だってマイノリティがマイノリティ同士で争っている限り自分らに損はないしその上武器とか売れるんだもんナァ!そこに安住したがる人々も目を覚ませと言いたいね…
それにしてもよくあるというかもはや重力だけど、家に所有される女の問題について、ここまで見事に矛盾も退屈さもなく映画に落とし込める脚色力というかストーリーテリング能力の高さには本当に脱帽する。しかしそれを読み取れるリテラシーのある観客はこのオチに納得しないのではないかなと思った。それとも皆さん的にそれらがここまで見事にビジュアライズされたというだけでオッケーみたいな感じなんでしょうか…