おこめ

ミラベルと魔法だらけの家のおこめのレビュー・感想・評価

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
3.7
いやー!おい!ディズニー!どしたよ!

まずは他のレーベルのアニメや実写映画と比べた平均的な作品のクオリティは今作高いですよ、もちろん。

でも、ディズニーに求めちゃうハードルは今回は超えてこなかったなぁ、、ま、求めちゃうクオリティが個人的に高過ぎるんだけども、、

天才クリエイター、ミランダを起用した意味が分かる作品の世界観。音楽のキャッチーさ。ミュージカルの演出。さすがディズニー。特に今作は前半部の設定説明やミュージカルとのミックスが抜群だった。だからこそ期待値が上がってしまったんだけども、、

魔法が使えない少女が授かった魔法とは?

このアンサーとして、間違ってないし、めちゃくちゃストレートな答えでそこに関しては文句無いんだけど、要はさ、その答えに辿り着くまでのおばあちゃんのお話とミラベルのお話の積み上げがそこまで無いのよね。それは劇中でイベントがほぼ起こらないから。この辺のスケールの小ささはちょっとディズニーらしくないなぁというか、もっと大きなものを描かないと、繊細なドラマって際立ちにくいと思うんだよなぁ。

単に映画としてミュージカルの皮は被ってるけど、、地味だよね。

ディズニー様ならミラベルというキャラクターが持つ意味(魔法が使えない=人類皆)をもっと物語に落とし込んで、おばあちゃんの利他的だと勘違いしていた利己的な行動に変化が現れるシーンとか、ミラベル自身の利他的行動がグッと胸に刺さる印象的な物語作れたでしょ!なんか普通だよ!

女性側に立ったお話なのは分かるけど、今作の頂点のテーマは家族の再生でしょ?なら、描いてない家族(個人)多くない?

伏線回収も巧さないよなぁ、、

風呂敷(家族の中で一人だけ魔法が使えない)はいいし、辿り着く答えも間違ってない。でも、物語の道中がなぁ、、、

前作のラーヤが大傑作だっただけに、今作は明らかなスケールダウンなのは否めない。

辛口!
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