このレビューはネタバレを含みます
色んなところに配慮した結果テーマがぼやけ過ぎて全然心に残らず刺さらず。
バイロン・ハワード監督のズートピアは様々な問題を孕みつつもそれを上手くストーリーに組み込み傑作となっていただけに、今回はちょっと駄作感が強かった。
とにかくミュージカルなのに音楽に耳に残るようなキラーチューンがないのは痛い。
キャラクターも次々変わってそれなりに楽曲はあるはずなのに、鼻歌で唄ったりできるようなやつが一つもないのは致命的。
あと、主人公にも魅力なし。
肌が黒くて太眉でメガネで、とあえて不細工にしてあれもこれもと配慮した結果没個性、無個性のキャラが出来上がってしまった。
奇跡の復活方法にしても、ミラベルが家を治した方法にしても、なんか全部がハッキリしないというかあやふや。
ん?なんでそうなったの?と疑問を残されたまま強引に締めくくられた感じ。