おらんだ

レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―のおらんだのレビュー・感想・評価

3.8
西暦208年中国。魏蜀呉が争う三国時代。軍師・諸葛亮孔明の奇策で曹操軍を退ける事に成功した蜀呉の連合軍だったが、食糧不足と疫病に苦しまされる。曹操軍はこれを機に再度赤壁へと攻めこもうとするが、諸葛亮と周瑜はこれを撃退すべく策を練り、迎え討つ。

赤壁の戦いを描いた作品の後半。いよいよ佳境。80万もの軍勢で押し寄せる曹操軍。圧倒的劣勢の中、男達の想いを受け、周瑜の妻・小喬が取った行動とは。敵地に潜り込んだ孫尚香の動向は。諸葛亮の秘策とは。果たして、蜀呉の連合軍は赤壁にて勝利を掴むことができるのか。三国志最大の戦の火蓋が今、切って落とされる…!

…ってまあ、結果やら策やらはしってるんですけどね…!

武将達が皆古今無双の活躍。趙雲や関羽はともかく、またしても周瑜まで最前線に出て戦う。小喬を救う為なので仕方ないのだが、そこに違和感。周瑜は本来軍師ですから。「美周郎」と呼ばれるには少しワイルドが過ぎるかと。

智将・諸葛亮も天才的。矢を手に入れる計画、敵将を戦わずして倒す計略はお見事。今作のオープニングはその作戦からなので、また一気に心を掴まれます。カッコいいというよりは、面白い始まり方だなと思います。

曹操が全編通してなんだか残念です。完全に悪役になってるのはいいとして、行動に一貫性がないことが多く、支離滅裂な人格という印象を受けました。寛大だったり、狭量だったり、早計だったり、思慮深かったり。破綻してませんか?

後編は、疫病を相手方に広める為の非人道的な作戦や、炎上する軍船等、戦の凄惨さを表現したシーンが多かったと思います。映像の迫力も相まって苛烈な様子が伝わってきました。後半になればなるほどバトルシーンも多く、良い展開になる尻上がりな映画でした。