FREDDY

バトル・ロワイアル 特別篇のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

高見広春の同名小説を深作欣二が映画化した青春群像劇『バトル・ロワイアル』に追加シーンを加えた特別編である本作は、新世紀のはじめ、経済危機に陥り失業者が増加の一途を辿る一方で不登校生徒も増大し、少年犯罪が多発したことで子供を恐れた大人たちによって可決された法案「新世紀教育改革法」通称"BR法"が施行され、脱出不可能の無人島を舞台に最後の1人になるまで殺し合いをすることを突如として強いられてしまった、全国の中学校3年生から選ばれ対象のクラスとなった城岩学園中学校3年B組の42人の生徒たちによる残酷なサバイバルゲームが描かれた作品となっているのだが、やはり本作は何度観ても衝撃的で、対象となったクラスの生徒たちが殺し合いをするという基盤となる設定や、それぞれがランダムに渡される武器の選択肢、運要素、進入禁止エリアの増加などもシンプルなルールながら惹かれるものがある。そして藤原竜也や塚本高史、柴咲コウに栗山千明などといった豪華キャスト陣の共演も魅力的で、中でもキタノを演じたビートたけしの異質な存在感は目に残るものがあり、柴咲コウと安藤政信も良かった。映し出される青春群像劇もまた面白く、緊張状態にある中で友情を貫くもとあるきっかけで全てが崩れていく様や複雑な恋愛模様も多く、中川典子とキタノの関係性や川田章吾の過去もそうですし、今観ても見応えがあって最後まで楽しめましたね。面白かった。
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