鍋レモン

バトル・ロワイアル 特別篇の鍋レモンのレビュー・感想・評価

3.2
⚪概要とあらすじ
空前の話題と作品のヒットを受け、邦画では異例の追加撮影が行われ、編集段階でカットされた部分も含めて再編集されたディレクターズ・カット版。

大不況に見舞われ、失業者が全国にあふれる一方、学校では不登校生徒が増大、少年犯罪も多発、少年に対する大人たちの怒りが爆発、こうした国民世論を背景に強力な生存能力を備えた青年の養成と、強い大人の復権を目的とした“新世紀教育改革法”通称BR法が公布された。それは全国の中学3年生の中から無作為に選ばれた1クラスを、最後の1人になるまで殺し合わせるというあまりにも過酷で理不尽なものだった...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“神様、冗談だったら、やめてください”

「走れ。」

⚪感想
原作を読もうとしたけど書き方が読みづらくてやめてしまった作品。

そこそこ『ハンガーゲーム』。
首に爆弾はなんか違う作品であった気がする。『スーサイド・スクワッド』では注射で刺してた記憶が。

黒画面に白文字でセリフが登場。
ダサい。

かなりシュールだけど面白くないわけではない。

懐かしい人がいっぱい居て「おおっ」てなる。
北野武さんを始め藤原竜也さん、安藤政信さん、栗山千明さん、柴咲コウさんなど豪華。
山本太郎さんが真面目に芝居してるのめちゃくちゃ不思議だし、あの中だったら好きなキャラ。

アクションは中学生なだけあって雑な殺し合いなんだけどそれが逆に現実的で面白い。
銃で全然死なない人が多かった。ゾンビかなって思うぐらいそこそこ生きててびっくり。
頭に斧が刺さってもそこそこ喋るし、「大丈夫か」って心配されたりしている。
Rー15だけど血が多いくらいで痛い系はない。

映画として青少年への悪影響が懸念され問題になり政府に取り上げられるまでになったけどそれがメディアで扱われ、話題となり大ヒットって面白い。
クエンティン・タランティーノが今作を観たのをきっかけで栗山千明さんを『キル・ビル』に出演させたのは知らなかった。

みんな中学生には見えないけど、藤原竜也さん演じる七原秋也がレストランにいる時だけは幼く見えた。

あっさりしていて二時間もあったとは思えなかった。



⚪以下ネタバレ



冒頭になんで七原秋也だけ睡眠ガスあんまり効かなかったのか。殴られて気絶で可哀想すぎて笑った。

バトルロイヤルが始まる前に食料と地図と武器が入った袋を渡されるんだけど武器のバラツキがやばい。
ボーガンや銃、鎌もいれば鍋蓋とか双眼鏡って酷すぎる。銃の人は銃弾も沢山入っている設定なのかな?

ビデオのお姉さんがハイテンションで可愛い。

崖から心中した二人とか首を吊った二人とか詳しく描いて欲しかった。だってかなり信頼した恋人じゃないと無理じゃん。

ラストの絵を実際に北野武さんが描いているのが面白い。

⚪登場人物
⚫七原秋也(藤原竜也)
主人公。両親が亡くなってから国信と仲がいい。父親は秋也が中学入学時に自殺し、トイレットペーパーには「秋也ガンバレ」と書かれていた。
冒頭で国信が首の爆弾によって死亡し、国信が典子を好きだったことから守ろうと誓う。
武器は鍋蓋。

終始安定の藤原竜也さんで面白かった。顔が少し幼い。

⚫川田章吾(山本太郎)
オレンジのバンダナをしている前年度の優勝者。秋也と典子を守ってくれるし、関西弁で喋り、自分の親が医者だのコックだの漁師だのシャレを言ういい人。
ハッキングに成功し最後は秋也と典子を殺したと見せ掛ける。しかし、船で死亡。

山本太郎さんが演技をしているのを初めて観たかもしれない。本当に俳優さんだったんだなって感じ。

⚫桐山和雄(安藤政信)
ぜんぜん喋らない。とにかく銃で撃つ。
防弾チョッキを来ていたやつに日本刀で刺し殺したシーンが良かった。
後半信史の爆弾に巻き込まれ失明したらしく白目だった。

⚫三村信史(塚本高史)
顔が良い。プログラミングが得意らしくハッキングをするが桐山に仲間たちも死亡。

⚫杉村弘樹(高岡蒼佑)
千草と合流しようとしていたから恋人なのかと思いきや好きな人は琴弾という訳が分からない展開。しかも琴弾とは話したことがないらしく、せっかく逢いに来たものの琴弾は殺されると思い弘樹は殺される。
秋也を灯台に送り届けた人。

⚫国信慶時(小谷幸弘)
死ぬのが早い。
担任のキタノをナイフで刺したあと不登校になったが典子の誘いを受け修学旅行には参加。

⚫中川典子(前田亜季)
特に何も出来ないがみんな守ってくれる。
冒頭でいつの間にか腕を怪我していた。
クラスのみんなが授業をボイコットする中典子だけ授業に来て、キタノとも仲良くしていた。そのせいかトイレに閉じ込められいじめられていたシーンも。
ラストでキタノの書いた絵で典子が神のようになっていた。
武器は双眼鏡。

⚫相馬光子(柴咲コウ)
演技力高めで騙して攻撃をするタイプ。結構強い。
幼い頃に父親から性的暴行を受けていた。
武器は鎌だが奪ってスタンガンや銃を使用。
結局桐山に殺されるけど撃たれても三回ぐらい立ち上がった。

⚫内海幸枝(石川絵里)
秋也を毒で殺そうとしただけなのに大惨事を引き起こす。

⚫千草貴子(栗山千明)
足が早い。とにかく神様に語りかける。

⚫キタノ(北野武)
担任教師。学校と家庭も上手くいかなかった。
典子が秋也に作ってきたはずのクッキーをボリボリ食べる。
典子には好感をもっていて光子が殺そうとした時には救った。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞。
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