トップエンターテイナーの純愛物語である
ひとりの男性を愛し抜いたセリーヌ・ディオン
感銘を受けたヴァレリー・ルメルシエが
脚本・監督・主人公をこなしている
あくまでも監督の中の「セリーヌ・ディオン」
たっぷり脚色しているらしい
映像に駆使したようで
デジタルとアナログを組み合わせ
特殊メイクを施さずに12歳を演じる
実はコメディタッチの作品?と思わせるほど
温かい家庭(両親&14人兄弟)が微笑ましい
何といっても結婚して直ぐに
「こどもは望まない」と宣言する父親
知らん顔で14人を出産する母親
「人生で初めて聴く声」と言わしめるシーンも
プロデューサーの表情のみで乗り切った!
ヴァレリー・ルメルシエは
口元を歪める癖があるのか
ほうれい線が更にくっきりして
幼い(12歳)雰囲気とはかけ離れている
ここは避けては通れない映像の業である
成人するまで視覚に耐えられるか
もう頭の中からセリーヌ・ディオンは消して
この違和感に堪える時間が必要である
正直なところ
どこから成人なのかも解らないが
周囲の人々の成長や老いで計算していた
あの髪を切ったあたりだろうか?
アリーナが「わたしは20歳」と叫ぼうと
違和感は拭えない
ということもあり
全体の1/3までは辛抱すべき挫けてはならない
観る側に気持ちの切り替えを要する作品なので
ある意味で手強い・・
どうせなら1/3のパートは
アリーナの視線のみで繋いでもいいのでは?
わたしは心の切り替えが早い(忘れる?)ので
どうにか2/3から軌道修正に成功した
改めて・・
視覚とストーリーが伴うのは3/3からである