このレビューはネタバレを含みます
ネタバレ含め。
正直なところ、子ども向けのアニメ映画とはもっと大人にも子どもにもそれぞれ届けたいメッセージがレイヤーになっていて、だからこそ子どもが歳を経るにつれて何度も見返しても捉え方だったり感じることが変わっていくと認識できる事が、自分の成長を測るスケールだったり…など、久しぶりに色々考えてこじらせてしまったなあと苦笑
まず、開始5ー10分?はレギュラーの戦闘から始まります。いつもTV画面で覗いている戦闘シーンが迫力あるスクリーンで展開され、普段映画館に慣れていない子ども達にワクワクドキドキを与えられる良い冒頭かなって。同じ構図をTV、スクリーンで対比できるしスパッと戦いは終わり。
そこで、本題に入ります。
雪の子みたいな精霊が開口一番、
雪の国の王女が戴冠式を行うのでぜひおいでください。
…??
これはもはや、ア○と雪の☃️と丸かぶり。
そして、一向は汽車に乗り雪の国へ。
途中、トンネルを超えるとそこは雪国。もはや、川端康成!
文学作品をオマージュする事は個人的には賛成だけど、こう立て続けだと脚本というかストーリーを考える段階で安易になってる?とか邪推してしまう。
他作の引用でいえば、雪の国はもともとそこに存在していた王国だったようで、それを滅亡させたのは、隕石の衝突によるとのこと。
そして、その不思議な隕石の力によって王女は時を超えて現代で新たに王国を築こうとしているのではありませんか…!もはや、君の○は。か?!
これでは、オマージュもイマージュも放棄しているのでは。と改めて邪推。苦笑
作画は、概ね良かったけど、遠景でキャラクターが小さくなった時に崩れて見えた。TV画面だと潰れているだろうけど、映画館のスクリーン(IMAX立川ららぽーと スクリーン9)だとなんだかなぁ〜と思ってしまった。細かく書く最小規格みたいなのがあるのかな??不明ではある。
ハートキャッチプリキュア(シリーズ未履修)とのコラボだったけど、過去の作品の中でもキャラのテイストがなかなか王道ではない?キャラがわさわさでて、終始違和感でしかない。声優さんのテイストも個性的な印象。そのシリーズ単体で楽しむ分にはそれぞれの世界観の話なので気にならないとは思うけど、可愛さ爆発のトロピカルージュとの共演は、ストーリーへの没入を妨げてしまった感あり。かといって、○○プリキュアが良かった!とは言えるほどの知識はない苦笑
クライマックスは王国に伝わる歌をレクイエム的に、そして、後世に繋ぐ組紐、もとい、花(スノードロップ)とともに紡ぐシーンがメイン。
登場キャラほとんどが歌ってて尺は長め(場面を変えて2回くらい歌ってる、プラスエンディングも笑)。歌に合わせてキャラの口の動き方がとてもナチュラル過ぎて、かつ、顔の表情や仕草はメイン2人以外は0(とはいってもまばたきだけ)。口の動きは映画仕様と言わんばかりに(もはやモーションキャプチャー?)動いているのに、顔のうごきは無しって…やる気の問題…??と邪推。
途中の小ネタ。
地下牢に捕らえられたメンバーが牢屋の扉を一生懸命開いて脱出しようとしていたが、実は、開き戸ではなくて引き戸だったとか。そこに駆け付けた他のメンバーも、どうやってそんな機密性の高い階層に外からアプローチできたんだろ。説明は無かった…笑 牢屋は引き戸で施錠なし。外部からのアクセスはフリー。実は根は優しい王女の心象の表出だったのか。
色々ともやもやした作品でした。
最後に改めて、ここまで書いた自分がキモいと感じました!笑笑