プリキュア映画30作目。
プリキュアシリーズ18作目。
な、トロピカル〜ジュプリキュアの劇場作品。
コロナで春と秋のサイクルがズレているので秋の単独映画だけど他のプリキュアとは初めましてなトロプリメンバーがちょっと新鮮。
前回のヒープリ&YESと同様に今回はトロプリ&ハトプリな作品だが、前回の「夢モチーフ」だからYESを出すほどの理由が今作にはなかったかな…。
せいぜい「心の花」部分でキュアブロッサムがアシストするくらい。
ハトプリのファンにはちょっと消化不良な気がする。
だけど、映画自体はすごく良かった。
プリキュアは「女の子が闘う」作品ではあるけれど「戦う」時にそれが全て暴力である必要はない事を教えてくれるシリーズでもあるので、今回はローラが闘わない事を選んで解決に「歌」を選択した展開は素晴らしかった。
ベタではあるし、過去のプリキュアと被る部分はあるんだけどそこはサイクルして良いシリーズだとも思うので。
特にローラが王女を説得するシーンは対話のアニメシーンとは思えないほどにかっこよくて、画的にも演出的にもめちゃめちゃ良かった。あのシーンだけ何回でも観たいほどに。
大人の事情を無視して言えば、ハトプリを出さずにトロプリだけでもっと密度の濃い作品にしていればスタプリ映画並みの傑作になったのかもなぁ、と惜しい気持ちにさせる作品。