ずさんな養子縁組制度の下、
幼少期にやってきた主人公が
30年以上の時を経て強制送還の標的に。
それに抗う物語。
巡ってきた幸せを守ろうとする様と
生活がゴロゴロと崩れて行く様と
うっすらと残っている
乳飲み子の頃の記憶が苦しい。
何が良いってアリシアちゃん、
主人公であり作品の監督でもある
ジャスティン・チョン、
それから子役ぅ〜。上手い。
画角に関しては
しっくりこないところも多々。
けれどその不安定な感じが
移民である彼らの気持ちに近づくための
仕掛けなのかもとも思える。
芯が優しい人が
どうにもならない状況に
涙を流すのは悲しい。
悲しいけど世界にはこういう現実があることを
知ることができて良かったな、と思う。
口の中に鉄の味がした。