あべ

沈黙のパレードのあべのネタバレレビュー・内容・結末

沈黙のパレード(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭5分が1番面白かった
さおりの歌に乗せてのダイジェストで、いかに周囲の人間にとぅてさおりが大切な存在だったかが伝わってくるいい演出だった

原作も読んだけど、2時間に収めるのが大変そうだった印象。
映画化するって聞いた時、確かにパレードシーンなんかは映えそうだなーって思ったけど、いかんせん登場人物多くて、事件にまつわる人物たちの関係性が複雑なだけに全部を描き切るのは難しかったのかなー

何より、15年前の事件にほとんど触れてないのがでかい。
だからこそ蓮沼の「沈黙」がどれほどやばいかっていうのが思ったより伝わらなくて、警察が産んだ化け物感が薄まってた。
だから相対的にそこに対する草薙の苦悩もあんまりしっくり来なかったかも。
実は草薙の葛藤はさおりちゃん事件ではなく15年前の事件にあるから、草薙が主人公のような内容でそこを省いているのは地味に痛い。

あと増村もだいぶはしょられてて悲しかった。あの人の印象変化結構好きだったんだけどなー
でも原作だとシーンじゃなくて語りだから、映像化難しかったのかも

科学推理的な要素とか難しいトリックほとんどなくて、んでパレードも実はそんなに大事じゃなくて、15年前の草薙と蓮沼との因縁、さおりちゃん事件に対する父・新倉・増村のそれぞれの想いが軸になってる群像人間ドラマだから、描くべきものが多すぎた。
なんなら湯川いらないまである笑

ガリレオシリーズの映画化ってことで頑張って湯川先生がメインになるように頑張ったんだろうなってのは何となくわかる気もするけど、もっと他の人に尺使うこともできたのでは、という気もする、、
あべ

あべ