【自分が誘拐されたことを前提としている】78点
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監督:ピル・カムソン
製作国:韓国
ジャンル:犯罪
収録時間:94分
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韓国の俳優ファン・ジョンミンが誘拐されるという話を、なんとファン・ジョンミン本人が演じると言う作品。なかなか発想が面白いなと思わされてしまいます。自分の誘拐劇なんて縁起悪いのでなかなか出来るものではありません。実際、凄惨な拷問を受けるため、転じて韓国社会の闇を少し垣間見た気がしますね。
人気俳優のファン・ジョンミンはある日コンビニを出た後に拉致されてしまう。気を戻したファンは、パイプ椅子に縛り付けられていたのだが。。
彼を誘拐したのは、猟奇殺人事件を起こした集団であり、トップの男筆頭に中々のサイコパス具合を披露してくれます。今や、こういう人気俳優ですら拉致されてしまう時代。映画の中では収まらないでしょう。確かに大金を目当てとする犯罪者たちからしたら、こんな夜な夜な1人で歩いていたら標的にしないわけがない。まさに歩く大金であり、用心しなければいけないと思わされてしまいます。
面白かったのが、彼は俳優であるため演技が非常にうまいということ。特に失禁して気を失うという演技は凄まじく、最初は犯人たちも演技と疑ったものの、信用せざるをえなくなります。こういう、自分の職を活かして生き延びるというのは不謹慎ですがなんだか格好良く思えてしまいます。逃走劇は中々スリルがあり見応えもあると思います。
起承転結がしっかりしており、王道の犯罪映画かなと思いました。そこに、俳優本人が誘拐されると、、という設定を入れたことが斬新だと思いました。やはり、重めの韓国映画は良作が多いですね。
