Tom2022

13デイズのTom2022のレビュー・感想・評価

13デイズ(2000年製作の映画)
3.5
これは、人類必見の映画の一つだと思います。特に、国家間の駆け引きなので、政治家や軍隊のトップは見るべき映画だと思います。第三次世界大戦を未然に防いだジョン・F・ケネディ大統領の判断の素晴らしさを垣間見ることが出来ます。

1962年10月、アメリカ軍の偵察機がキューバに建設中の核兵器も含むミサイル基地を発見します。これは、アメリカ本土が核の危機にさらされることを意味していました。ケネディ大統領は、アメリカ合衆国建国以来の最大の危機に立ち向かうべく緊急チームを結成します。

かなりのハイレベルな息をもつかせぬドラマが繰り広げられます。まさしく超緊迫な世界で、ずっと緊張がずっと続きます。

キューバ危機から始まる第三次世界大戦を未然に防いだだけでなく、核戦争による人類の滅亡の危機を防いだ偉大な大統領と大統領補佐官。あの緊張感の中で、考え、議論し、反論し、ソ連の動きを読み、次々と変わる状況に適切に判断し指示していくという事は、並みの人間には出来ないと思います。ジョン・F・ケネディ大統領を見直しました。

また、大統領補佐官のサポートも素晴らしかった。国を守り戦争を起こさない意思の強さと、大統領を支えるご意見番。この素晴らしい頭脳があったからこそ、大統領も活躍出来たのだと思います。

個人的には、ソビエトユニオンの呼び名が連呼されており、なんだか懐かしいものを感じました。また、大統領と直接会話する最前線の駆逐艦の艦長もすごい責任が重いなと思いました。

軍人というのは、とても好戦的怖いですね。危機があるとあんなに強硬に軍を動かすことを主張するんですね。もう少し強硬だったりすると、大統領を殺害してクーデターを起こすなんて事がありうるなと思いました。

面白かったのは、「大統領が行っているのは、軍事戦略ではなく、次々に起きる事に対応する行動そのものが、ソ連とのcommunicationであり、languageでもある」と言う発言です。うん、なるほどなあ🧐。

気軽に見始めましたが、内容はとてもシリアスであり、多くの人に見て欲しい映画です。交渉の難しさ、平和を保つことの難しさをよく表現した素晴らしい映画の一つだと思います。
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