原題: Rien à foutre
英題: Zero Fucks Given
2023年 MyFFF出品作品。
格安航空会社 LCCでflight attendantとして働く26歳のカサンドラ(アデル・エグザルコプロス)の日々が淡々と描かれる。
まだ若いんだもの。フライトとフライトの間のパーティーでの発散もアリでは?と思いたいですが自分が乗るフライトの乗務員の方々には万全の体調で臨んで頂きたい、とか勝手な言い分ですね(笑)
このアデル・エグザルコプロスという人。実に魅力的。『アデル、ブルーは熱い色』での熱演が甦ります。本作ではオンとオフの別人感が印象的。海外の方にしては童顔なのかな?ノーメイクだとティーンエイジャーに見えなくもない。ラスト近くでメイクするシーンが出てきますが、ファンデーションをパパッと塗って、アイラインは古代エジプトの高貴な方バリにしっかりと。この顔も悪くないですが、ノーメイクでふとこぼれる笑顔のなんと愛らしいこと!
以下、少々のネタバレです。
ラスト近くまで機嫌良く観ることができていたのに、新たな航空会社の面接はonline、ラストのドバイのシーンで突然コロナ禍の街とマスク姿の人々が画面いっぱいに!
あああ!面接のシーンもドバイの街も、コロナ禍要素を入れないで欲しかった。もう台無し!
エンディングで流れるAlan Walkerの”Faded”。シーンにマッチしていい感じだっただけに残念です。
しかし自分は彼女のファンなのでスコアは甘め。何でもないストーリーなのに自然な演技が光る天賦の才を持った女優さんだと思います。
邦題も原題そのままでよかったのに(原題の訳は「知るかよ!」)。