"Ceaser is home."
子供の頃から絵本よりも図鑑を好んで見ていたから、こういう動物ネタ、好き。
しかしこの世界の在り方は活かすも殺すも、人間次第か…。
動物実験。
この作品に見られる人間の愚かしさ。
むかーし観た元祖 猿の惑星と異なるのは人間が着ぐるみ被った猿ではなく、純粋なチンパンジーが高度な知能を得て人間の側面を少しずつ得ていく過程を描いているところ。
思わぬ行き違いから、親同然の人間に見放されたという裏切りを味わい、人間の元を離れて独立しようとしていく主役シーザー。
終盤に施設と医薬品開発拠点で実験台にされていた霊長類の種を束ねて金門橋の先にある森へと還る。
冒頭に書いた一言を、最後に親同然のジェームズ・フランコの耳元でシーザーが囁くその瞬間、人間と霊長類が対等となったその瞬間。
・・・衝撃的。
ストーリー設定自体は人間の動物に対する尊敬のない行為により引き起こされる惨劇を描いているけれど、霊長類の心も見てとれる描写には彼らに対する見方を変えてくれる向きもあって好きだな。
この作品も飽きずに繰り返し観られる作品。