リブート作品には、原作へのリスペクトを持って新たなる作品を立ち上げるイメージがあったが、本作と過去作品の質感は全く異なる。
グラフィックがただ綺麗なだけでなく、シーザーの表情の偏位はそれだけで心の成長や感情の起伏が伺えた。
クライマックスの等身大猿軍団は、キングコング顔負けの威圧感。
起承転結の盛り上げ方が相当うまい。
SFよりもヒューマンドラマ色が強い印象で、ストーリーもありがちにまとめた感があるが、「創世記」の名の通り、次回作へ繋がる導入作品と考えれば、本作の完成度は前例がないほどに高いのではないだろうか。