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猿の惑星:創世記(ジェネシス)のtetsuのレビュー・感想・評価

4.2
「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」の予習で改めて鑑賞!

若き科学者"ウィル"
彼はアルツハイマーを患う父のために、新薬の開発に心血を注いでいた。
ある日、実験のため、
新薬を投与されたチンパンジーは並外れた知能を発揮するが、研究所内で暴走、所内の職員に射殺されてしまう。
遺されたチンパンジーの子供を預かることになったウィルだったが、
"シーザー"と名付けた そのチンパンジーは、親譲りの高い知能をもっており、まるで人間が子供から大人になるように、みるみる成長していくのだった...。

正直、初見の際は高評価が多い一方、予想より地味な展開だと感じていたため、あまりはまらなかったのですが、続編を観た今となっては、やはり面白かったなぁ~、と。

人間たちの地球が、なぜ、猿たちに、取って代わられてしまったのか?
ある科学者の視点から、それを明らかにする語り口は、やはり見事でしたし、
「猿の惑星」という題材で、人間によって起きた科学の進歩に警鐘を鳴らしたという功績は偉大でしょう。

また、続編ではメインキャラになってくるコバやモーリス、コーネリアといったキャラクターもしっかり登場していますし、宇宙船のニュースや自由の女神といった1作目に繋がるシーンを多々いれてあったのも良かったですね。

人間のキャラクターをしっかり描写しているため、薄っぺらくならないようにしているのも高評価ですし、
特に、人間に裏切られ続けるシーザーの境遇を演出する悪役として登場するトム・フェルトンさんの演技も良かったです。
心底、「黙れ!マルフォイ*」と思いましたし。笑笑

*トム・フェルトンさんの代表作「ハリー・ポッター」シリーズで、トムさん扮するマルフォイが、ハリーに掛けられる名言。笑

そして、
なんといっても外せないのが、脱獄モノとして楽しめるという点でしょう。
監督のルパートワイアットさんが長編映画デビュー作(「DATSUGOKUー脱獄ー」)で脱獄モノを撮っているだけあって、中盤の脱獄シーンは今作の大きな見所になっていましたし、このシーンが娯楽作としての要素を格段に上げていると思いました。

ちなみに、まだ未見ですが、
主人公の名前"シーザー"や、彼が他の猿たちを率いていく展開は、シリーズ第4作「猿の惑星 征服」に似ているんだとか...。
それもそのはず、
元々は4作目のリメイクに近い企画だったようです。
(詳しくは参考へ。)

というわけで、
最新作の予習としても、そして、第一作のエピソード・ゼロとしても楽しめる今作。
是非、猿の惑星初心者の方にも観ていただきたい名作SF映画の新たなる原点でした!

参考

20世紀FOXの「猿の惑星」復活プランは本当だった!!、新「猿の惑星」の題名は「シーザー」で、監督はスコット・フランク!!
(僕が敬愛する映画情報サイト"CIA☆こちら映画中央情報局です"より)
https://cia-film.blogspot.jp/2008/12/20fox.html?m=1
↑企画段階の記事なので、監督は違いますが...。

現在は"CIA Movie News"になっております!
最新記事が読みたい方はお間違えなく。
リンクはこちらから
https://ciamovienews.blogspot.com/?m=1
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