Jaya

宇宙人の画家のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

宇宙人の画家(2021年製作の映画)
1.1

このレビューはネタバレを含みます

加賀を舞台に繰り広げられる空想中学生日記。大仏は別に大した役割しません。哲学思想も大して語られません。

ストーリーはペラペラで、どっかの漫画で見たような展開と記号的演出の寄せ集め。映画より漫画の方が好きなんじゃ?

といってバカ映画の熱量はなく、使いたかったエフェクト全部入れてみたようなカッコだけつけた編集。テンポも絶望的に悪く、かなりストレス溜まりました。

中盤のモノクロパートはもはや苦行でした。15分で済むような内容。無駄なシーンしかなく、劇伴もキツかった。

とにかく奇を衒いまくりで、深い思索の跡など微塵も感じられず、痛々しさしかなかったです。映像への拘りの薄さを感じる幾つものカット。途中で本気で帰ろうかと思ったのは初めてでした。

白髪のジジイの棒読みと、中学生二人組の方言混じりの棒読みだけは味があったかな。全編このノリだったら良かったのになあ。冒頭2カットだけは監督の個性らしきものが見えて面白かったです。

30分で学生映画の小さい上映会であれば面白かったかもしれませんが、全ての面で、通常料金と大スクリーンに見合うような代物では到底なかった駄作でした。
Jaya

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