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今はちょっと、ついてないだけのmuraのレビュー・感想・評価

3.8
今はちょっと、ついてないだけ…タイトルに若干のあざとさを感じなくもないなと思いつつ、ただ見てみると、結構癒されて、励まされた。

2008年、バブルが崩壊して15年が経つ。スマートフォンを片手に写真を撮る立花は、バブル期に「ネイチャリングフォトグラファー」としてドキュメンタリー番組に出演し、人気を博していた。でも番組は突如終了、以来カメラを手にすることはなかった。そこに撮影を依頼したのが、立花の番組に魅了されていた宮川。宮川をはじめ、写真を撮ることでまわりに人が集まるようになり、その人たちと接するうちに立花の気持ちも変わりはじめる…

番組のなか、過酷な状況下に置かれた立花が何度も口にしていたセリフが、「硬いパン、厚切りハムと豆のスープ、それと天使のコーヒーがあればいい」。これを語る宮川に、立花がコーヒーを淹れる。この「天使のコーヒー」を飲む立花と宮川の表情がいい。癒される。宮川を演じるのは音尾琢真。

半分スルーを決めていた本作を見ようと思った理由の1つは、玉山鉄二が主役を務めていること。今まであまり注目することはなかったが、『全裸監督』をきっかけに気になりはじめた。理由のもう1つは、深川麻衣が出演していること。こちらは『日本ボロ宿紀行』以来気にかけていて。

最近はテレビドラマから気になる俳優があらわれることも多くて。
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