ひさかた

ブレードランナー ファイナル・カットのひさかたのレビュー・感想・評価

4.3
さまざまな文化が混在していて、
常に暗く、退廃的な街。
ネオンライトはそんな街を照らし続ける。
自身の出自すらわからない。何年に生まれ、人かレプリカントかすらも知らない、ガワだけが人間である者たち。悲しければ涙を流し、生き残るために必死に抗い、自身のことを知ろうと逆境の中でももがき続ける。感情があるから、悩み続ける。
そんな不安を抱えながら、今日も街を往く。
ネオンだけが、人もレプリカントも平等に照らしている。

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やっと観れた!!!
原作が大好きで、いつか観たいけどサブスクにない…とタイミングを逃し続けていた作品。

自身の正体隠しながら人の営みに潜むレプリカントを探す「ブレードランナー」である、主人公のデッカード。
人間と変わらない感情を抱くレプリカントたちと触れ合うことで、「人間」と「レプリカント」の精神的な差異、置かれている状況について疑問を抱くようになる。

人々は皆物悲しそうで、とても退廃的なのに街の様子だけ見ると不気味なくらい明るくて鮮烈。
作品世界の雰囲気を映像に落とし込ませたら随一、さすがリドリー・スコット!

また大好きな作品が増えました。
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