このレビューはネタバレを含みます
序盤★4 中盤★4 終盤★5
All those…moments will be lost in time,
like tears...in rain.
「想ひ出も やがて流れて消えてゆく
雨のなかの涙のように…」
(ぶちょお翻訳)
物語はフィリップ・K.ディック著『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』をベースに、
そのタイトルはウィリアム・S.バロウズ著『ブレードランナー』から名付け作られたSFの金字塔!!!!!
BSにて放送があったので録画してファイナル・カットを再見したけど、
まず映像がかなり綺麗で驚き(その点を本作は加点)、リドリーらしい光と影の映像美、そしてシド・ミードのデザインをクリアに堪能できる幸せ♪
もちろんヴァンゲリスの切ない音楽もその映像と相まってサイコー!!!
公開版(1982年)とリドリー編集版(1992年)の違いは分かりましたが、
リドリー編集版とこのファイナルの明確な違いは分からんかったけど、
基本的にはリドリー編集版と同じで安心しました♪
この映画のナニがスゴいって、
悪役のロイ(R.ハウアー)が完全に主役を食ってるところ!!!!!
雨音も響くような荒廃したビルでのデッカード(H.フォード)との死闘。
そしてレプリカントとしての悲哀、
命を持つモノの切ない詩的な最期の名セリフ。。。🥺
ただ本作のそこでの日本語字幕はちょっと説明的でイマイチやった。。。
4年という決められた寿命、
少しでも生命体として長生きしたいという欲求から
レプリカントたちは脱走し創造主へコンタクトを取りに行く。
しかし結果的にはブレードランナーに…っという皮肉な展開は哀しい。。。
今回初めて考えたのは、デッカードとレイチェルの最後のシーン、
レイチェルはデッカードの問いかけに対しておうむ返し的でしかなく(まあそれしか返答はないんですが…)、
もしかしたら相手の期待を裏切らないよう創られたであろうレプリカントの性(さが)、哀しさなのかなぁ〜…って少し想いました。
けど今はその程度やったとしても、
愛は積み重ねて行くもんやからええんです!!!(笑
デッカードと警察署長の間を取り持つ謎の人物ガフ、
彼は現場等で折り紙を作り残す。
最初は警察署で「ブレードランナーは辞めた」という逃げ腰なデッカードに対して“鶏・チキン(弱虫・臆病)”を折り、
セクシーなレプリカントの部屋では“性的に興奮しているオトコ”を、
そして最後に“ユニコーン”を折る。。。
「レプリカントはユニコーンの夢を見るか?」
「ぶちょおファンクは強力わかもとの夢を見る!」(笑
2019年13本目(再見)