Max

ブレードランナー ファイナル・カットのMaxのレビュー・感想・評価

4.5
再鑑賞。
この度、IMAXでの上映があり、急いで鑑賞しました。

まず、DVDとは大違いの臨場感。
IMAXということもあり、音が全身に伝わってくる。銃声が特に凄い。
IMAXでのここまでの衝撃は『ダンケルク』以来だ。

そしてこれが1980年代とは思えない技術の高さ。
近未来をここまで華やかに、そして壮大に描いたリドリー・スコットに感服せざるを得ない。
露店の感じがすごく良い。色んな店がひしめき合って、混みあっているのが現代と似通っていた。ライトをふんだんに使っているのも新しさを感じる。

そして個人的にはこの映画はSFホラーだと思っている。
それくらいに恐ろしさがある。
まず1つに音楽だ。
静かに始まり、徐々に盛り上がっていく音楽が多く、観ているこちらがドキドキするような仕掛けになっている。
そして2つ目に、ロイ役を演じたルトガー・ハウアーの怪演だ。
悪役としては満点。ただ強いだけではなく、狂っている。デッカードよりも戦闘能力が優れている故に、あえて彼と対等な立場で戦おうとする。余裕を持って戦っているからこそ観ている側としては恐ろしくてたまらない。
目もおぞましく、光が当たった瞬間に目を見開くシーンはゾッとした。
なかなかイカれた役です。
本当に彼の死が悔やまれる。

SF映画として申し分ない。
後世に語り継がれる作品だ。
Max

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