女性が子供を産むための道具でしかなかった時代、とある女性が強姦事件を告発。
その一部始終を被害者、夫の盟友である加害者、被害者の夫の3視点で描く。
女性をプライドのために利用する男たちも、法廷であり得ないセカンドレイプを行う裁判官たちも今の時代からしたら恐ろしいが、何よりも怖かったのは人の視点を通しただけで物事が違う捉え方をされていること。全員、自分をよく見せていて、セリフなども幕ごとに細かく変えられているから、どれが真実なのか分からない。
今この男尊女卑はなかなかないけど、主観を通した相違は現在にももちろんあるんだろうと考えたら、裁判などで人を裁くことがいかに難しいか少し怖くなった。