森の精霊

最後の決闘裁判の森の精霊のネタバレレビュー・内容・結末

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞中、加害者の美男にすごい既視感があったけどスターウォーズのカイロレン役の人だったんですね
若者のイメージあったから渋い役を演じてて驚き。

被害者の夫、加害者、被害者の妻の3人の目線で事件が語られる構成で、前の章では描かれてなかったシーンが後から追加されたり、自分に都合の良いように事実が改竄されていたりします
最後の妻の話で真実がようやく掴めるけど、加害者はもちろん夫も中々酷いやつだな…
自分の名誉が最優先で妻のことは二の次なのが当時の価値観なんですね
裁判も無茶苦茶で被害者の尊厳なんて全く配慮しないし、今では考えられない迷信を判断材料に持ち込んだりと時代を感じます。

決闘が終わってもあくまで妻は夫の所持品であり戦利品なのが見てて哀しい
産まれた子供も結局どちらの子供なのか…

今ではあり得ないと思える価値観ばかりですが、現代にも通じる描写(権力者がお友達を庇って事件を無かったことにしようとする)もあって全然他人事ではないなと考えさせられました。
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