はまやらわ

最後の決闘裁判のはまやらわのネタバレレビュー・内容・結末

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

法廷ものでは、一つの事件をそれぞれの視点で見せるやり方はよくあるけど、その場合まったく意見が異なること多い。
今作では、起きた事実は同じなのにニュアンスが微妙に違うのが珍しい。台詞や行動は一致しているのに、アングルや表情で観ている側の印象が違ってくる。
でもそれは、我々の日常生活においても同じことで、例えば誰かと食事に行ったとして楽しかったか楽しくなかったかはやっぱり意見が違う。
ましてや、相手に好意があるか無いかは印象が大きく変わる。

マルグリットは、自分が死ぬって分かってなかったら、どっちに勝ってもらいたかったんだろう?繁殖用の雌馬と、子供が出来ない自分。1370~80年代であっても現代であっても、似たような問題が残っていると感じた。

謎は謎のままで終わる。しかも、この脚本にベンアフレックとマットデイモンが携わっているのが面白い。

以下気になったところ
●テンポよく進んで、長さを感じない。流石リドリースコット。長ったらしい台詞や場面が無いのもいい。
●リアルな戦闘シーン。流血する残酷な決闘に息を飲む。
●快楽に溺れないと妊娠しない、神に守られるから死なない方が正しい、という考え方。
●姑はなんでマルグリットを一人残していったのだろう?