やすのり

最後の決闘裁判のやすのりのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.8
 久々の重厚歴史ドラマ! 

 …ただでさえ長尺なのに、3つの真実を隈なく検証しようと、リバースの繰り返し💦 疲れましたよ、リドリー・スコット先生! もう絶妙に変化を入れてくるんで、一瞬も目が離せない…
 “カルージュ家の誠意のキス”のシーン
 階段を逃げ上がる時の靴が脱げるシーン
 スコットランド遠征から帰還した時の抱擁!かと思えば、真逆のスルーからの“売女”⁉ 
 強姦を夫に告白するシーンとか…もうetc…

 3人の真実は、それぞれの意識の中では“真実”…第三者が居たわけではないので、これじゃあ誰が真実なのか…もう神様に委ねるしかない、で決闘!? 勝者が神の答えってか⁉…

 3パターンの微妙な変化を絶妙に演じた役者さんが凄い!
 名誉と跡継しか頭にない単細胞ゴリラ・モンスーンのマット・デイモンも、知的で冷徹な美形強姦魔アダム・ドライバーもピッタリ!
 そして、「フリーガイ」でのハイキャラを抑えて…の、憂いと精神の強さを演じたジョディ・カマー!…カルージュ家の誠意の‘3パターン’のキスや決闘直後からの…台詞は不要でもしっかり伝わる演技! お見事!


 ∼蛇足です∼
シャルル6世…既にラリってる感ハンパない“狂王”と呼ばれた王様…
 もしや…と思い調べてみたら、おおっ‼ 彼の子女“カトリーヌ(キャサリン)”がイングランド王ヘンリー5世へと嫁いでた! ヘンリー6世、テューダー朝ヘンリー7世を経てヘンリー8世、そしてあのエリザベス1世へと繋がってた😲 この物語はエリザベス女王のご先祖様のお話でもあったんですね〜…やっぱ歴史にはロマンがあるなぁ……🤔
 
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