最後の決闘裁判の作品情報・感想・評価

「最後の決闘裁判」に投稿された感想・評価

「藪の中」的構成や重厚な雰囲気、男女差別を扱うことから深いテーマの作品かと思われたが、はたして『ワイスピ』と同じ種類の面白さだった。
価値観の異なる三者のディスコミュニケーションが生んだスキャンダラスな命懸けのショウと、それに熱狂する民衆のお話。
ふつうだったら時代の流れでMeToo方向に深堀りしがちだが、監督(脚本家)はそちらにはよくもわるくも興味がないんじゃないかと感じた(脚本家はあるはずなんだけどなあ)。
主演の3人に負けず劣らずベン・アフレックがよかった。
savage

savageの感想・評価

4.1
ジョディカマーいいですねえ。
彼女の時代が来そうな気がする。…もう来てるのかな?

男性上位の時代に、最後は達観したかのような表情。素晴らしい演技でした。
男性陣も安定の演技。…個人的にはベンアフが1番良かったです。まあ個人的にね。

それはいいけど、最近の大作って上映時間が長い…。この作品は3つの視点から構成されてますが、それほど変化がないというか…。羅生門を期待すると肩透かしかも。

戦闘シーンの臨場感や、中世の美術・撮影は文句なし。
先に挙げたとおり長いのが難点でしたが、リドリースコットの新境地と考えると嫌いにはなれない。
よって、この点数です。
bon

bonの感想・評価

-
シーンは扇情的にならない様にされていて、史実をここまで現代風の脚本に育てたのは本当にすごいな。
ほとんど文句のつけようもない
80超えてこれが撮れるってどういうことなの?

『羅生門』よろしく3人の登場人物それぞれの当事者視点で描かれる三幕構成でありながら、そこからされに現代版にアップデートが図られている。それは映画が三つの「嘘」で構成されているのに対して、本作は三つの「真実」で構成されていることだ。

一幕でマット・デイモン演じるカルージュ
二幕でアダム・ドライバー演じるル・グリ
三幕でジョディ・カマー演じるマルグリット

一幕、二幕が男性主義に歪んだ認識による”真実”であるのに対して、三幕は「真実」とされている。
一、二幕は同じシーンでもそれぞれ主観の違いによる微妙な演出の違いがある。共通して言えるのは二人とも自分の男らしくない場面は記憶から綺麗に抹消してしまっている問うことだ。
領主に取り入ったり、周りの連中の笑いものになったり、自分が戦に負けたことや、女遊びに耽ったことは都合の悪いものとして本人のパートでは全く触れられないのだ。

さらに加えて、マルグリットからすれば自己都合の良いものであったことが三幕目につまびらかにされる。
カルージュとの出会いなんて彼女からすれば記憶にもないし、ただの財産ゆすり野郎に過ぎず、ハラスメントの連発に事件の後も「違う、そうじゃない」の連発。
ル・グリがマルグリットとの間に感じていたものはただ目が合っていたにすぎないし、ただの勘違いこの上ないことが分かる。
しかし彼女の敵は男に留まらず、同性でさえもこの社会では理解を得られない。その上激キモ裁判でさらされ、自分の命を勝手に委ねられる。

もう勘弁してくれぇ
話の内容が内容なので、面白かったというのは変な感じなのですが、面白かった!
2021年現在においてもこの問題の困難さを感じてしまうのが、とても複雑な気分です。
12/1 ディズニープラス
キャストが豪華なので見応えはある。数百年前の事だし当時とは価値観は変わってるにしても観賞後の虚無感が凄い。真実なんて人によって変わるから、決闘に至るまでが当事者三人の視点で構成されているのは面白かった。
『羅生門』と一応は同じ構造になっているが、3つの真実があるのではなく、各々の欲望に応じて再編された一つの真実の三つのパターンが並列させられている。「マルグリットの真実」の妥当性が高いと判断されるのは、ご丁寧に「真実」という注釈がついているからではなく、マルグリットがそのように語るメリットが前者二つに比べると明らかに無いからである。スラヴォイ・ジジェクが『羅生門』に関して指摘したことを、作り手側が意識しながらポストMeTooの文脈の作品として作り上げたといった感じだろうか。最後にマルグリットの証言を持ってくることによって、この映画は、映画と観客の間で生み出されるイデオロギー性を告発している。さらに、最後の決闘はマルグリットが2人の決闘を上から見守ることによって、リドリー・スコットが今まで散々やってきた「決闘もの」を脱構築している。ジェームズ・マンゴールドが『フォードvsフェラーリ』で西部劇に対して行ったこと、マーティン・スコセッシが『アイリッシュマン』でギャング映画に対して行ったことをリドリー・スコットは華麗にやってのける。誇りとプライド、男らしさを賭けた決闘は女の視線のもとで醜く下らないグロテスクな茶番劇へと変貌を遂げる。
かーり

かーりの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画の予告ぐらいしか前情報を入れずに観て、観ながら「え?同じ話を3回するの?」て不安になったけど、ぜんぜんそんなことなかった。
ジョディ・カマーの3視点の微妙な違いがすばらしかった。

アダム・ドライバーが逆さまになっ
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