masahitotenma

巴里祭 4K デジタル・リマスター版のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

4.0
「巴里の屋根の下」「ル・ミリオン」「自由を我等に」次ぐルネ・クレールのトーキー第4作目で、花売り娘とタクシー運転手が繰り広げる恋のいざこざをほほえましいタッチで描いたコメディ。
原題: Quatorze Juillet(意味「7月14日」 (1933)

アパルトマンの向かいどうしに住む花売り娘のアンナ(アナベラ)とタクシー運転手のジャン(ジョルジュ・リゴー)は密かにひかれ合っていた。
巴里祭の前日7月13日、にわか雨をきっかけに心を通わせた2人は、翌日に踊りにいく約束をする。
しかし、かつてジャンが同棲していた性悪女ポーラ(ポーラ・イレリ)の出現による誤解とアンナの母親の急死が重なり、二人は引き裂かれる。

時が経ち、二人は再会するが…。

ヒロインは可憐なアナベラ。
にわか雨をうまく使ったショットなどカメラワークがすばらしい。
リス・ゴーティが歌う 主題歌A Paris dans chaque faubourg(作曲はモーリス・ジョベール、作詞はルネ・クレール)が情感を盛り上げる。
フランスの下町情緒あふれる名作になりました。
masahitotenma

masahitotenma