Maririri

ボブ・ロス 楽しいアクシデント、裏切りと欲のMariririのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

30分で風景画を描くアフロヘアの優しいおじさん、ボブ・ロス。うっすら子供の時に観たことあったけど『BTS IN THE SOOP』でジョングクが何かと「ボブアジョシ」を連発しながら写真みたいな絵を描いてて懐かしかった。あれは選んだ題材も筆致もまるっきりボブ・ロス。きっと子供の時に食いいるように観たんだね。しかしあの再現力すごい。

というのもボブ・ロスは
「絵を描けない人はいない」といい、複数の筆を使い分け、絵の具をキャンバスにつけるテクニックまで事細かに指定する。だから彼と同じテクニックをチェーンオペレーションのように身につけることができるわけで「認定講師育成」と銘打ち、全米で絵を楽しく描くための講習会を開いていた。

この素晴らしき「発明」と優しい性格と絵が好きというコンボが金持ちの餌食になる。唯一の親族である息子は父の跡を充分に継げるテクニックを持ちながら、存命時は父への反発心と折り合いをつけられず中途半端な立ち位置で番組に出ていた。それが結局父を守れなかった要因のひとつ。

あとはボブが身近に置く人を見る目がなさすぎて騙されまくったこと。特に女を見る目がない。奥様だけは間違ってないのに彼女を裏切る大チョンボを冒す。

金持ちの夫婦はボブ・ロスの名前の権利から何から全て息子から奪い、毎年莫大な収入を未だに得ている。息子はやっと目が覚め、父の技術を全米で教えているがボブ・ロス関連の収入はゼロ。

あの金持ち老夫婦にバチあたんないかなあ…なんて思っちゃうくらい酷い守銭奴。息子よ…ボブ・ロスの遺した技術の全てを駆使して泥沼の絵を描いて送りつけるんだ!
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