ヴァルーン

LAMB/ラムのヴァルーンのネタバレレビュー・内容・結末

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

静かな山で沢山の羊たちとひっそりと暮らす夫婦が、あるときとある羊の出産により、顔だけ羊ではあるが確実に羊では無い何かの誕生に立ち会う。 子供を失った2人でもあり、その<何か>には「アダ」と名前をつけ、至って普通の子供のように接し育てるが…って話!

何これ!?で始まり、何これ!?!?!?😨😨で幕を閉じた謎映画。
ジャンルも分からなく、「見てて大丈夫かな…」という不安を握ったまま静かに進んでいくストーリーを見守ってました。 ショッキングなシーンもスリルもなく、不安感のようなモヤモヤのみです。

僕生き物は種を問わず本当に大好きなんですけど、近くで見た羊とヤギの顔、というより目がすごく苦手なんですよ。 その上宗教によっては悪魔の象徴でもあるヤギは多少畏れられてもおかしくない存在。 可愛いですけどね? 動物園とかでたまに羊とかを撫でられたりするゾーンは遠慮なく触りに行くタイプ🐑
本作もメタ要素を混ぜるとしたらそういう宗教観点だったかもしれないですけど、おそらく何も無い(?)。 スウェーデン映画っぽい音楽もなく淡々と進んでいく"異質"を楽しむので十分かな。

アダはなんだかんだ可愛い! 流石に喋りはしないけど、頷いたり言うことは聞くから意思疎通は最低限できてるのも良い。

親羊を仕留めたシーンが割と前半だっただけに「これ絶対やったわ。ホラー幕開けかもしれない」って期待はちょびっとしちゃったけど、至って平常運転で進んでいった脱力感は正直ありました。 代わりに最後に未解決のインパクトを残してくれたのは嬉しかったけど