暮色涼風

LAMB/ラムの暮色涼風のネタバレレビュー・内容・結末

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

・弟が数人の仲間に恨みを買っているようだが、兄の家の近くまで送ってもらえたのは何故なのか。
・人間の本当の娘アダの死因は何か。流産か、死産か、成長してからの他の理由か。
・ラストの羊男は、何故銃の扱い方を知っていたのか。誰に教わったのか。人間と羊のハーフか。それとも別の生物か。母羊が殺されたことを知っているか。
・身体が人間で頭部が羊の姿は、"均衡"を象徴する悪魔バフォメットや"欲望"を象徴する悪魔アスモデウスと関係があるのか。迷える子羊は悪魔の子だったのか。
・因果応報しっぺ返しのラストは、単なる罪の行いへの罰だったのか。畜産反対思想ととるべきなのか。
などなど、いくつか明確にせず観客の想像に委ねる部分があるから、人によって解釈に違いが出そうな作品だった。

人は、未知のものを最初は恐れる。
それに対して、犬や猫は、それが未知のものでも、そうでなくても、その存在に対しては何とも思っていない。自分たちを脅かすかどうかで判断しているため、羊人間の子アダに対しても、異質なものとは恐れずに普通に接する。
そこが個人的には一番興味深いポイントだった。
ほとんどの生物にとっては、未確認生命体だろうと人間だろうと幽霊だろうと悪魔だろうと、その差は大した問題ではないのかもしれない。

また、白夜で時間の感覚を狂わせてきて、登場人物の生活行動から時間帯を読み取るしかないのも面白かった。

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