大人が作った、大人のための、大人だけの映画。子供は見なくてよろしい。・・まぁ見てもいいけどこの映画の本質を理解するためには、もう少し時間と経験が必要だろう。
懐古主義なのかもしれないが、年齢的にもしんちゃん側ではなくむしろイエスタデイワンスモア側に感情移入してしまう。郷愁の力ってほんとに強いなー。
鉄塔シーンが感動的なのは、そういう過去に歴史を持ち経験を積んだ大人に対抗するためには、若いしんちゃんは自分の体を犠牲に傷ついても立ち向かわなければ未来を手に入れられないという構図になっているからだと思う。
追記: 五感の中でも「におい」から思い出される記憶は他の感覚器からの刺激よりも強いらしい。作中の中で最も一般人的なひろしの中にも人生があることを、においを起点に回想するシーンは秀逸。ノスタルジー映画の最高傑作。
