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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のrimiのレビュー・感想・評価

4.0
あぁぁーーーめちゃくちゃ良かった。
20世紀博、エキスポ、太陽の塔、サリーちゃん(ではないけど)始まり方から身近で懐かしく、すぐに入り込めた。
みんなが同じものを共有して繋がりやすかったあの時代の温かな雰囲気、そりゃあ惹かれる。
チャコの言う「心がカラッポだからモノで埋め合わせしてるのよ。だから要らないものばっかり作って世界はどんどん醜くなっていく」も一理あるし、ケンとチャコが創造する「夢と希望に溢れる未来を信じられたあの頃」の街は魅力的で仕方がない。
挿しはさまれる音楽もその時代の雰囲気がじわぁーっと沁みてきてますます還りたくなる。

子供に還ってしまったひろしとみさえのネグレクト感は不安になった。
おばさんだけど、ポテチと炭酸を頬張りながら鑑賞していた私はすこし恥ずかしくなった。
けど、しっかりしているしんちゃんや、残されたしんちゃん達のコンビニでのスラムっぽさ、スナックでのやりとり(雇われママしんVS新人ねね、絡み酒マサオ、キザなボーちゃん)は笑える。
あと分かっていても笑うのが、ハンドル握ったマサオの男気、しんちゃんのポロリ。
ひろしの子供時代からこれまでの回想や、しんちゃんがラスト全速力で走るシーンにはすごくグッとくるし。七転び八起きらしい。深い…
もう…なんてバランスの取り方が上手いんだ。

チャコの小林愛さんの声が素敵だった。
「今日までそして明日から」はやはり良い。
あとクレジットで京アニが制作協力していたことを知り、遅ればせながら、京アニのみなさんが携わった作品を観ていきたいなと思った。
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