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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のfumiyannのレビュー・感想・評価

4.5
間違って消してしまったのでもう一度見直しての再投稿です。。

でも、恐らく、この映画に対する印象は初めて見た時から変わらないだろうしこれからもそうだと思います。

“お前たちが本気で21世紀を生きたいなら、行動しろ。未来を手に入れて見せろ”
作中にもあるこの台詞が今作における主題ではないでしょうか。

沢山の人が知っている映画だとは思いまが、敢えて"誰も知らないだろう"というつもりで感想を書かせて頂きます。

この映画

構成、
演出、
世界観、
テンポ、
ユーモア、
扇動性、
そして感動。
全てにおいて頭抜けてます。
クレヨンしんちゃんという領域を遥かに超えている。
「しんちゃんなんて、、」と抵抗のある人は先入観を取っ払って見てください。これはしんちゃんという媒介を通した歴史的な、そして普遍的な名作です。

今頑張っている大人たちも昔は無邪気な子供だったんだ。「懐かしい」という感情、「あの頃に戻りたい」という感情。それでも、それでも21世紀を生きる1人の子供しんのすけに未来を託す。
単なる「昔が良かった」じゃない、未来を見据え、前に進もうとする思いに心を打たれます。

自分だって生まれた頃の年代がたまらなく恋しくなって、その時の曲を聞いたりする(90年代ですが)。小さい頃に親が車でかけてくれていた童謡を聞くと「あぁ、昔に戻りたいなぁ」と思うこともある。
でも、そういった過去の階段を登って今があるんだ、今を生きるしかない。そういう強い思いを感じさせてくれる映画です。
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