ヤン・ヨンヒ監督が実母の後年を収めたドキュメンタリーである。
ヨンヒの母は、ヨンヒの兄たちを「人間プレゼント」として北朝鮮ー「地上の楽園」ーへ送り、その後も家計の厳しさを顧みず、送金をし続けた。ヨンヒはそんな母の行動が理解できなかった。
月日は経ち、母は介護が必要となる。アルツハイマーを患っている母は、幻想の中で離散した家族と共に暮らしている。やがてヨンヒは母の抱えていた過去について知るのである。
アルツハイマーによって現世の苦労から解放されたこのお母さんは最後幸せだったのではないかと感じる。
余談だが、他のレビューでも指摘されてるが、ヨンヒ監督の旦那さんのTシャツがノイズであったのは間違いない笑。