YIDFF2021最優秀賞。コンペアジア千波など13本観たが本作が一番平和かつ人生の真理を描いていた気がする。
明日の17:30からやるでよ。
おっちゃんアントニオの刻まれたシワ一つ一つが生きた証。イーストウッドの映画出てる？カマグロガのオルタの人たちは30年前から変わらず同じ世界を生きている。画質というか驚くほど緑の発色が良く、農業ドキュメンタリーとして食べ物が美味しそうに映ってることはこれ以上至極なことはない。特殊な画面サイズが印象的だが幾度となく窓が映し出されたことを顧みると、この画面を窓と見立て彼らの生活と私たちの日常を繋ぐ「扉」にしたかったのかもしれない。
「草を抜くか電話に出るか。土地は耕した者のもの。」アントニオから娘インマ、過去から今への移行。都市開発で消えてく従来の街並み。時間の流れは誰にも逆らえない。物語が最後にいくにつれてみえてくるのは絶望か希望か。
