Hagieen

エレクション 黒社会のHagieenのレビュー・感想・評価

エレクション 黒社会(2005年製作の映画)
4.0
香港最大の組織「和連勝会」の次の会長の座をめぐり争うのがレオン・カーフェイとサイモン・ヤム。
商売上手だが短気で強引なレオン・カーフェイと、組織と伝統を重んじ忠誠を尽くすサイモン・ヤム。
組織の幹部はサイモン・ヤムを次の会長に選ぶ。それに反発するレオン・カーフェイ。
組織の会長には、代々「竜頭棍」が受け継がれる。その「竜頭棍」をめぐる争奪戦となっていくが・・・

ざっとあらすじを書くとこんな感じですが、これだとスゴイアクションてんこ盛りのようですが、メチャクチャ地味です(笑)
そういえば、暴力シーンはありますが、銃を撃つシーンは全く無かった・・・黒社会モノでコレはスゴイ。
ジョン・ウーだったら間違いなく弾丸ばら撒いているはず(笑)
ある意味、実際の黒社会ってこんな感じなのかも、とリアルを感じました。

出演陣は全く色気なし。男・男・男・男・漢!!! 男ばっかし。
ラム・シュー、ニック・チョン、ルイス・クー、芸達者そろいぶみ。
レオン・カーフェイがまた、駄々っ子のようなイイ表情をするんだな、コレが(笑)

物語もありきたりにはならず、先の展開はどうなるんだ? と思わせる作りはさすが。

ジョニー・トーの演出は、こういう題材でもどこかユーモアを感じさせ(やり過ぎない程度で)非常にバランスがいい。
硬軟とりまぜた色々な題材の映画を撮ってるだけのことはあるなぁ、と。
(「ターンレフト・ターンライト」と同じ監督とは思えませんw)
しかし、今回の映画はかなりシブい!
早くパート2を観たいです!(日本じゃ動員少なそうなんで、無理か・・・)
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