きんぽうげ

ディナーの後にのきんぽうげのネタバレレビュー・内容・結末

ディナーの後に(1998年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

カン-スヨンは今年で34歳。結婚しているのだろうか。「ハラギャティ」は、自分にとって衝撃的な作品だった。「曼荼羅」も同様だったが、同じウォンテグ監督の作品。仏教についての疑問。神は人間を救えるかがテーマだったように、思う。つまり、宗教が絡んだ作品だった。韓国映画は白黒をはっきりさせなくては、済まないという信念が、ほとんどの作品の根底にある。その事に驚かされたものである。
今回の作品は宗教色は、全くなし。女3人の日常のドキュメンタリーといった味を持つ内容。早く良い男を見つけて、結婚したいタイプ。男は欲望の吐け口と割り切り、親からも結婚するなと言われ、そのように暮らしているタイプ。欲望はすべて自分で処理してしまうタイプ。三者三様である。そして、面白いなと思ったのは、口で言っている事の、ほぼ逆の行動を、あるいは現実を持っている事である。結末はそれぞれの思惑とは違ったようになった。最初の結婚したいタイプは現状の曖昧な結果を出さない関係を続ける決心をし、現状の曖昧な関係を続けていたタイプは、結婚を決意し、自分で処理するタイプは、未婚の母になろう(失敗はするが)とする。
それぞれがそれぞれでそのように行動して、職業もある程度、関係を持っている感じである。ホテルのメイド、女社長、大学院の研究生。という違うタイプである。結婚の決意とは、どういった段階でするものなのだろうか?諦念が、芽生え始めたからであるのか、欲望のため、するというのでは、ないだろうけれど、それは自分には理解できない。ここでは、結婚という段階は取り上げられてはいなく、男と女の関係についての話である。どんな男と君は付き合いたいですか?という質問を、この場合の答えは、理想として持っている姿を思い浮かべるのだろうか?果たして、その理想が出来上がる前に破壊されているのではないか。考えるという事が面倒になってしまっているのは、自分だけなのであろうか?はっきり、自分には真っ白な事にしか、思えないのである。
きんぽうげ

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