脚本が今泉力哉監督なので観賞。
とても好きです。
今泉力哉監督の描く微妙な関係性での会話劇に、城定秀夫監督らしい演出が活きていました。
カメラワークも独特で、今泉力哉監督の映画ではあまり見ない撮り方だったので新鮮でした。
これが城定秀夫×今泉力哉なのですね。
丁度良い空気感と会話で心地が良かったな。
一花の心理は面白い所を突いています。
まだ22歳なので少し早計かもしれませんが、結婚における様々なハードルの高さを感じました。
中島歩さん演じる夫の性格がクズだったものの、そうでなくても苦悩していた可能性はあります。
普通ならば絶対にダメなことを敢えて映画にする面白さ。これだから今泉作品は見逃せません。
終盤は単純に展開が面白すぎたな。
あとはやはり河合優実さん。
偶然なのか必然なのか、彼女が出る映画は個人的に好きな作品ばかりで外れが一つもありません。
絶妙な雰囲気の演技を毎回見せてくれます。
どの映画も役どころが被っていないので、今後の作品でも新たな演技を観ることが楽しみです。
「御心のままに」
追記(2022/3/12)
今泉力哉監督が「もし自分が編集をしていたら、愛を否定するなの台詞は多分切ってますね。入れるとしても長回しの一部としてかな。あそこまでアップでは撮らない。」と仰っていて、共同制作の面白さをより感じられました。
