くまねこさん

1941 モスクワ攻防戦80年目の真実のくまねこさんのレビュー・感想・評価

3.5
2021/11/19公開「1941 モスクワ攻防戦 80年目の真実 」をグランドシネマサンシャイン池袋で鑑賞。

1941年10月のモスクワ攻防戦を描いたロシア産の戦争群像劇。

侵攻するナチスドイツからモスクワを防御するために、過酷な最前線に送り込まれる3500人の若者たち。彼らの無惨な運命と砕け散る夢と深い絶望…。

ポドリスク兵学校士官候補生のラヴロフやディミトリの友情、衛生看護兵の女性、マーシャたちの三角関係と運命は本当に切ない…。

学生兵の恋愛や家族愛を推進力とした構成は正統的なロシア映画そのもの。
大量の火薬使用による爆破描写も容赦ないくらいに激しい。

戦争の残虐性や無慈悲さがよりリアルに描かれており、特に未来ある多数の学生たちが悲惨な死に方で大量に虐殺される描写にゲンナリした。

終盤のナチスドイツからの火炎放射器による攻撃や若き兵士たちの人体損壊描写も激しい。

本作は、近年のエンタメ戦争映画「1917 命をかけた伝令」「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」に比べて、正反対のベクトルを持っているが、反戦映画として観るならば、ラストの描写は納得できる。