牧史郎

1941 モスクワ攻防戦80年目の真実の牧史郎のレビュー・感想・評価

2.0
スペクタルとして気合が入っているが、物語としてのサスペンスが欠けているのでハラハラドキドキして見られるものになっていない。「プライベートライアン」とか「1917」とか物語としての求心力があってこそ戦いの場面が生きてくる。三角関係を引っ張りに持ってこられても…。

上記2作品のようは物語上の目的がなくても「野火」や「フルメタルジャケット」のような戦争の残忍な実相を描くものなら映画として成り立つが、この映画が凄惨極まりないと言われる独ソ戦の実態に迫ってるとは言い難い。ロシア側の歴史観もあるだろうが、なんともなぁ…

気合の入った作品なので不快感はなかったが、物足りなかったな。
牧史郎

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