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マルクス一番乗りのRIOのレビュー・感想・評価

マルクス一番乗り(1937年製作の映画)
3.5
競馬場の近くに病院を構える女性オーナー・ジュディは経営難に頭を抱えており、一流アーティストを目指す恋人・ギルの資金繰りなどにも悩みが絶えなかった。しかし、常連患者の富豪・アプジョウン夫人が名医師と謳われるハッケンブッシュ医師を院長にし自身の治療も担うのならば、病院への援助も惜しまないと話す。一方でギルは、ジュディの運転手・トニイと組んで名馬を買い、賞金をジュディに送る計画を立てるが…。

今作もQueenのアルバム「華麗なるレース(A Day at the Races)」の元ネタとなったもの。実際前作とも対になるアルバムで、同じくマルクス兄弟の代表作なので続けて鑑賞です。
「オペラは踊る」にも増してギャグというか小ネタというか、本編に対するネタの装飾割合が過剰でした。より喜劇感も強いですね。ネタの中に美談美女の物語とかシリアスが一筋入るところも吉本新喜劇っぽい笑 というか、こういう手法が今にも続く喜劇舞台の基礎なんだろうなぁ。
相変わらずダンスや音楽のクオリティも素晴らしく、純粋にクラシックミュージカルとしても楽しめました!中盤のジャズダンスというか最早バレエのパフォーマンスシーンの見応えといったら!

マルクス兄弟、ちょっとお勉強しようかな〜。MGMと契約を結んでかなり商業ベースになった作品ばかり見たので、以前のシニカルな笑いが効いているという時代の作品も気になってきました。
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