見えない何かは気温と湿気みたいにこの身体に張り憑いた
じっとりと肌を伝う
じっとりと空気は揺らぐ
身体はひっそりと何かを蓄える
人は想像を超えるものを神と呼び
理解が及ばないものを悪霊と呼んだ
寄り添った精霊は心が離れれば去っていく
離れた心には魔が差す
この身尽きたとて
この身に憑きたとて
月が出、突き立てる
感想です。
真後ろの席にタイ人カップルが座っていて、ヒソヒソ話している声を聴きながらのタイ映画鑑賞。なかなか珍しい鑑賞体験でした。
本作はモキュメンタリーになっていることによって、現実とフィクションの境界があやふやな雰囲気でストーリーが展開していきます。まさに本作の主題に準じた撮影方法ですね。
そんな中、フィクション度合いが過ぎるな〜と感じてしまったポイントその1。デブとのバックの時に、スカートがしっかり降りていたので、お前のムスコはどこほっつき歩いてんだよとインナーツッコミが鳴り響きました。ちなみに、このシーンの時に後ろのタイ人カップルはOMG!って言ってました笑
その2。あんなに目がイってるやつを退院させるわけがないだろと半笑いになりました。いつ暴れるともわからない状態だったら隔離した方が良いし、自傷の可能性があるなら拘束した方が良いだろと、少なくともあんだけキマってる状態の人間を自宅療養にはしないでしょうよと思うと同時に笑いが込み上げてきました。
そこから先は明らかなフィクション展開。
四足歩行の彼らが、置き去りにされたカメラをさささっと通り過ぎていくシーンに関しては、吹き出してしまいました。