Filmarksを始めてから、初めて5点満点を付けます。別に勿体ぶっていたわけでもないんだけど、どうなったら5点満点なんだろうとは考えていて、このSLAMDUNKを観て、こういうことか、と思った。
ここから先ほぼレビューではなく、自分自身のことになります笑
自分がSLAMDUNKに出会ったのは、小学校3年生の頃、ちょうど30年前に兄が買ってきた単行本を何の気なしに読んだ時たった。
それまでキャプテン翼のゲームに影響されて、スポーツといえばサッカーくらいにしか興味がなかった自分が、バスケを始めるきっかけとなった。
そこから中学を卒業するまでの間、バスケ漬けとなり、それと共にリアルタイムでSLAMDUNKの最終話まで追いかけたのだった。
残念ながら附属の高校がバスケの強豪校だったために、試合出場のチャンスもなさそうな自分は音楽の方に進み始めたのだけど、事あるごとにSLAMDUNKを読み返して、当時の単行本がもう古くて焼けているけども今も本棚にしまってある。
そう言った意味で30年間の待ち続けた期待を胸に、今日2022年12月3日の公開初日にこの作品を見ることはとても緊張すると共に幾許かの不安もあった。
でもそう言った不安混じりの期待を大きく超えて、さらに原作自体をもっと輝かせる作品に仕上げた井上雄彦先生、本当にありがとうございました。
一度完結した物語を、そして作品としてもうかなり多くの人に読み込まれ、愛されているものをリブートする難しさをこの角度で語るのかというセンス。
開始5分くらいで涙腺が決壊し、その後全部で5、6回は泣いたんじゃないだろうか。
一つの試合の中で回想が挟まれるので、SLAMDUNK初めて観ますという人には伝わり切らない部分も多いと思う。なので、単行本を一度は読んでいくことをおすすめします。やっぱりアニメではなく、漫画で見ておく必要があります。
こうして30年経った今、この作品を息子と二人で観ていること、私の影響もあって息子がミニバスをやっていること、明日も千葉ジェッツの応援をしにいくこと、SLAMDUNKの影響で自分の人生はたくさん彩られている。だからこの作品は自分の中で5点満点なんだと思った。
こうして新しい形でSLAMDUNKは歴史に刻まれ、もう次はないはずだけど、今の小さい子にも影響を与えていくんだと思うと嬉しい。
そして本棚にしまってあるSLAMDUNKを、また違う輝きを持って楽しめるようにしてくれたこの映画には感謝しかない。