チェンコ

THE FIRST SLAM DUNKのチェンコのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.5
公開前から賛否両論の本作ですが個人的には大満足。
公式のネタバレが少な過ぎるので感想が書きにくいけど、開始10分までで「あぁこういう話ね」って分かるので原作ファンなら簡単に入っていけると思います。

予告編で引っかかってたのはグラフィックなんだけど、作品を観て思ったのはこれはたぶん「井上雄彦の絵を動かそう」っていうコンセプトで作られたグラフィックなんだと思う。
だから動きには違和感あるけど、一瞬原作と原画が重なった瞬間「は!」ってなるのが観てて楽しかった。

あと、音楽。めちゃくちゃカッコいい。
OPも雰囲気あるし、挿入曲やEDは10-FEETのガリガリ、ゴリゴリした骨太なロックな音が「スラムダンク」って感じだった。

減点部分は話の構成で、時間軸がわかりにくいところがあったりする所。
それと、そもそもこれは原作読んでる人じゃないとダメだろうなって所。
あとはネタバレになるような所もちょっとだけ減点かな。
全体的にハルコさん軽視なんよ笑
あと彩子さんの色気は原作の方があるね。

全体的なこととして、キャラの個性だったり背景だったり含めて原作を読んでるからこそ、この映画でこんなに熱い気持ちになれるんだろうと思う。
ただ原作好きの自分としては「この話か!」って所で鳥肌が立ち、その後の数々の名シーンがスクリーンで表現される度にゾクゾクしまくりだった。
もうこんな経験をすることはないと思う。
あるとすれば、「バガボンド」「リアル」の映画化か…

あ、あとこれは完全に個人的なことだけどエンドロールに同級生の和田っちの名前が原画の所にクレジットされててそこにも感動した。
バスケもアニメも大好きやったもんな。
夢叶えてるなぁと思ってすごく嬉しかった。
チェンコ

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